考える技術

昔サイボウズ社内で書いたブログの公開、第2弾です。

--
【お盆特別企画】


ロジカルシンキングとかクリティカルシンキングとか、横文字にするとありがたがられるかも知れない、つまるところ考えるということについて考えてみる。

論理的思考能力という言葉を近年よく聞くようになった。論理的であることが必要な場面は確かにあって、ことコンピューターを扱う仕事をしていれば必要不可欠ではある。最近の流行はこのあたりだろうか。

さてはて。これらの内容はまさに論理的で立派である。付け加えることは論理的にはない。

ので、非論理的に、論理的思考能力ということについて付け加えてみたい。まあ身も蓋もない言及かもしれないのだけれど。

1.論理を瞬時に構築はできない
  堅固な論理の土台は、より基礎的な論理である。これの意味するところは、つまり誰も一瞬じゃ論理的に考えるなんてできませんよ、ということだ。

  日頃から、いろいろな情報・経験を振り返り、整理しておく。この習慣を通して基礎的な論理を持っていればこそ、新たな論理を展開できる。

2.憶えてなきゃだめ
  考えるってのは、材料が必要なのだ。なんの情報もない状態で人が考えることなんて、眠い・腹減った・眠い・腹減った・暇・腹減った・俺なにやってんだっけ・眠い・暇・暇、そんなもんだ。

  目の前にあることについて考えることはまあ誰でもできるのだが、それだとものごとの繋がりが分からない。ものごとの繋がりを理解するには、いろいろなものごとを「憶えて」なければだめなのだ。


というわけで、「日頃から考える」「いろいろなことを憶えておく」ことが、様々なテクニック以前に必要だと主張したい。


ま、そんなことを馬鹿正直に本に書いても、売れないんだろうけどね。。。