「みんなの Go 言語」は忙しいプログラマこそ読むべき本

@songmu 氏からご恵贈いただいた「みんなの Go 言語」(みんGo)、早速拝読しました。

書評としてはタイトル通り、なのですがそれではあんまりなのでもう少し。

本書でも述べられている通り、Go 言語は早ければ一日で大体学べてしまう学習効率の良さが魅力です。最大の魅力と言っていいかもしれません。コンパクトな言語仕様に実務で必要な周辺ツールが揃っているため、初学者から歴戦のプログラマまで活用範囲が非常に広いのです。

さて、その Go 言語をさらに活用するための本書。お手に取ってみればわかりますが 150 ページ弱で薄い本です。読むのに半日あれば十分でした。本の内容も余計なことは書かれておらず、「こんな便利な機能があるよ」くらいなあっさり風味で淡々と役に立つ情報が並べられています。

ああ、わかっているなと。

Go 言語の最大の魅力と思う学習効率の高さを、文字通り形にした本、それが「みんなの Go 言語」です。

私はかなり Go を使いこなしているプログラマです。社外に公開している Go のプロジェクトだけでも 7 つあり、社内でもさらに多くのツールを Go で作成しています。つまり一通り Go に関する知識を持っている状態で「みんGo」を読んだのですが、本書の四分の一くらいは新規に知るツールやテクニックでした。逆に言うと四分の三は日々実践で使っている知識なわけで、有用度合いが非常に高いです。

知らなかった四分の一についても、すぐに試してみたいものがたくさんありました。特に第2章「マルチプラットフォームで動作する社内ツールの作り方」は知らない知識の山でした。Windows でビルドしてこなかったもので(ごめんなさい mattn さん)。。

最後に、第三章を執筆した @fujiwara さんにぜひ拙作の cybozu-go/cmd をお試しいただけると嬉しいなと思いました。この章のテーマであるログ、タイムアウト、シグナル、goroutine の停止を Go 1.7 の context で解決するツールですので。宣伝失礼。

素晴らしい本をありがとうございました!