昔、サイボウズ社内のブログで公開して人気があったのをいくつか公開します。
まずは、英語が書けない人のための 書き方講座。
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「英語なんて読むのも大変だし、書くのはもっと大変」という方、たくさんいるんじゃないでしょうか。 私もなかなか英語は苦手で、苦労してきました。今でも苦手は苦手ですが、読まなきゃいけなければ読めるし、書かなきゃいけなければ書ける、くらいにはなりました。 というわけで、英文をなんとか書けるメソッドをご紹介します。自己流ですし、これで「ばりばり」書けるメソッドというわけではないですが、やんなきゃいけない時には役に立つかなと。 ■読めなくても書ける 正確に言うと、「(難しい英文を)読めなくても(簡単な英文なら)書ける」。英語を読むのが苦手でも、書けます。大丈夫。書ける文章を書けばいいのです。 と、当たり前のようですが、実は書ける文章を書くというのが最初の難関だったりします。なぜなら、えてして「日本語で書いた文章を翻訳」しようとするから。 ■日本語を翻訳しない 日本人は日本語が得意です。難しい言い回しも日本語であればすいすいでてきます。当然の結果として、それを英語で表現するのはとても難しくなってしまいます。 英語を書くときは、小学生の作文をするくらいの気持ちで、自分の使える英語表現だけで表現しようとするのがまず大事です。目安は、一文8ワード以内の表現くらいから始めると良いかと。 ちなみにこれは英語を話す際にも同様に使えるテクニックです。 ■文法はちゃんと勉強する 英語の文法自体は、大して覚える数はありません。小説を書くのでもなければ、基本的な文法で十分でしょう。技術文書を書くような場合であれば、仮定法さえほとんど使わないと思います。 でも、文法を知らないと、ちゃんとした文章にはなりません。"All your base are belong to us." みたいなことになっちゃうわけです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/All_your_base_are_belong_to_us ■文例集をぱくる メールを書くとか、決まり切った表現は多いです。そういう文章であれば文例集でかなりの用が足ります。Webにもいろいろありますが、質が高いものはあまりみないので、いい本があれば手元に置いておくといいでしょう。 ■電子辞書を使う いくら短文とはいえ、表現したいがことばが分からないときはやはり辞書を引くことになります。辞書を引くのが面倒でやらないと、伝えたいことを省くことになってしまいます。 で、その辞書ですが、当然ながら紙の辞書では面倒で引かなくなってしまうでしょう。お勧めはやはり電子辞書。私はカシオの EX-word DATAPLUS2 (XD-GT9300)を愛用しています。 http://casio.jp/exword/former/XD-GT9300/ 現行機種だとここら辺でしょうか。 http://casio.jp/exword/products/XD-SP9500/ ■辞書をうまく使う 辞書があっても、うまく使えないと適切な表現を書けません。和英辞書を使えばOK、かというと、実際にはへんな英語になってしまうことが多いでしょう。これまで色々な和英辞書をみてきましたが、作文に使えるような和英辞書にはお目にかかったことがありません。 これは前の項と同じ理由で、日本人が思いつく多彩な表現が和英辞書に収まりきらず、単純な用法しか書かれていないからです。なので、私の辞書の引き方はこんな感じです。 1.和英を引く 2.近い意味を見つける 3.シソーラス(類語辞書)を引いて類似表現をさらにみる 4.英和辞書で確認する(しってる言葉なら省略) 5.コロケーション(活用?)辞書を引いて正しい使い方をみる これだけ書くと手間に思えるのですが、電子辞書ならものの数秒で引けます。コロケーション辞典は耳慣れない方もいるかもしれませんが、単語の文脈中での使い方(前置詞だったり形容詞だったり動詞だったり)を調べる辞書のことです。自然な英文を書くには必須の辞書です。 まとめると、「コロケーション辞典の付いている電子辞書を使う」のがお勧めです。 ■以上 自己流でしたが、こんな風にしてきましたってことで。他にもいい方法あれば教えてください。 |