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by @ymmt2005 役に立ったらスターつけてね。

kubebuilder v2 で webhook 開発

仕事で、データセンターのアーキテクチャを刷新するプロジェクトを進めてます。 Kubernetes を中心としているので、必然的に Kubernetes 上で動作するアプリケーションを開発する機会があります。

Kubernetes は API サーバー (kube-apiserver) にリソースを登録して、他のプログラムは API サーバー上のリソースを監視して動く Hub & Spoke アーキテクチャを特徴としています。

https://d33wubrfki0l68.cloudfront.net/518e18713c865fe67a5f23fc64260806d72b38f5/61d75/images/docs/post-ccm-arch.png

出展:https://kubernetes.io/docs/concepts/architecture/cloud-controller/

Kubernetes の動作をカスタマイズするには、API サーバーの動作に手を入れる必要があります。kube-apiserver はそのための仕組みとして、通常の API に加えて以下を提供しています。

今回のお題はこの中の Webhook 実装についてです。長くて専門的かつ TL;DR もないのでご注意ください。

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code-server で実現する Windows 上で Linux 向けの快適な Go 開発環境

業務で Linux 向けの Go プログラムを多数開発しています。

しかしながら、開発している機材の OS は好きこのんで Windows です。 在宅から勤務するときに、Windows のリモートデスクトップが最強すぎるので手放せないのが大きな理由です。

そんなわけで、Windows の Hyper-V という機能で Ubuntu を仮想マシンとして動作させ、Emacs で長年開発していました。

しかし近年、モニタも 4K 32 インチと大きくなりましたしメモリも 32 GB 搭載されていますし、なにより Visual Studio Code のような高機能 IDE が手軽に利用できる状況でありながら、ろくにカスタマイズをしない Emacs で開発を続けるのも怠慢かなと考え、「WSL で快適な Go 開発環境を作る」という記事に書いたように Windows + WSL + Visual Studio Code という開発環境を整えました。

開発しているコードは Linux 向けですので、いくら Go がクロスコンパイルが得意といっても本当は Ubuntu 上で開発できるのにこしたことはありません。Windows にせざるを得なかったのは、Ubuntu 上で動作させる Visual Studio Code を 4K の解像度で X プロトコルで表示させるとラグが大きすぎて実用に耐えなかったためでした。

しかし先日、Visual Studio Code から Electron を取り除き、WebSocket でブラウザに画面を表示させるようにする code-server が OSS でリリースされたことにより状況は一変しました。X プロトコルよりもずっと効率的に画面操作ができるので、Chrome on Windows + Ubuntu on Hyper-V + code-server を使うことで以下が実現するのです。

  • Visual Studio Code で手軽に高度な IDE を使って開発
  • Windows のリモートデスクトップ機能で自宅からも快適に開発
  • Ubuntu 上の Go でコンパイルするので高速&クロスコンパイル不要
  • ラグなし!

環境構築手順を以下にメモしておきます。

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Go で GitHub v4 GraphQL API を使って draft pull request を自動作成

先日 GitHub に「開発中のためまだマージするべきでない」プルリクエストを作ることができる Draft Pull Request 機能が追加されました。

今の業務では複数人でモブプロしたりする関係で、開発途中のブランチを GitHub に push してひとまずプルリクエストを作ることが良くあります。従来は、そういったプルリクエストを作る都度 "wip" ラベルをつけたり [WIP] とタイトルを変えたりとひと手間かかっていました。その手間を無くせるので、draft pull request は待望の機能です。

もうひとつ、業務ではプルリクエストは working tree から git neco review という拡張コマンドで自動作成するようにしています。いちいち画面を触る必要がなくとても便利です。自然な考えとして、git neco draft というコマンドを打てば draft pull request を自動作成したくなります。

長くなってきたので後の話を一行でまとめると、既存のいいライブラリがなかったので GitHub GraphQL API v4 を Go 言語からさくっと叩いて draft pull request を自動作成するツールを作ってめでたしめでたし、です。内容に興味がある人は続きをどうぞ。

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WSL で快適な Go 開発環境を作る

個人的な備忘録です。

仕事上 Ubuntu をターゲットに Go のプログラム開発をする必要があるのですが、従前 Windows デスクトップに Hyper-V の Ubuntu で Emacs で開発していたところをVisual Studio Code(vscode) に開発環境を変えたいと考えました。理由は省略。

最初は Ubuntu 上に vscode を入れて X 越し(VcXsrv)で試してみたのですが大画面だと描画速度が遅すぎてストレスたまってダメでした。

仕方がないので Windows 上の vscode で WSL の Ubuntu を併用しつつネイティブ Windows 開発環境を構築することにしました。大分手順が多くなってきたのでメモとして残します。

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golang.org/x/crypto/ssh で固まらないようにする

最近 CKE というベアメタル向けの Kubernetes 管理ツールを作っています。 ブートストラップツールではなく自律的・継続的にクラスタの構成を修正していくツールで、以下が特徴です。

  • ネットワークプラグイン非依存
  • HA 対応
  • CKE 自体の高可用性

今日は CKE の紹介が目的ではないのでこのあたりにします。

本題は、CKE が内部で使っている golang.org/x/crypto/ssh というライブラリが無期限に ブロックしてしまう問題があったので、どう対応したかです。

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